疲弊している目に 〜疲労回復トレーニング〜
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人は外からの情報のうち80%を目から得ています。最近はその情報の多くがデジタル機器を通したものとなっており、間違いなくデジタル機器の使用が過多な状態です。そうしたことにより、若年層に高齢者のような老眼の症状が増えて「スマホ老眼」と呼ばれています。
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一般的な老眼は加齢によって目の水晶体や毛様体筋が硬くなり、調節機能が低下することで、近くのものにピントが合い難くなる状態です。一方、スマホ老眼は医学的には「調節緊張」と呼ばれるもので、近距離のスマホを見続けることによって一時的に老眼のような症状が起こるものです。長時間にわたってスマホを使用することで、近くにピントが合ったままで元に戻りにくくなり、スマホから顔を上げると遠くの景色がぼやけて見えます。
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目は思った以上に酷使されているので、PCやスマホを連続して使用している時は、合間に意識的に目の疲労回復トレーニングを行いましょう。まずは「遠景&ペン注視」です。外の風景が見えるところで、ペンや鉛筆を持ったまま腕を水平にあげ、ペンを3秒見た後に窓の外を3秒見る、これを数回繰り返しましょう。その他、親指の爪に目印のシールを貼り、近眼の人は文字が両眼ではっきり見える位置からぼやける位置まで、1秒で遠ざけて3秒で元の位置に近づける動き、逆に、遠視や老眼の人は文字がぼやける位置からはっきり見える位置まで、1秒で遠ざけて3秒で元の場所まで近づける、という動きがおススメです。
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目に関係なさそうですが、かなり影響が大きいのがストレスです。ストレスを感じて身体が緊張状態になると交感神経が優位になり、涙の分泌が少なくなってまばたきの回数が減り、目が乾きやすく、つまりドライアイのリスクが高くなります。ドライアイに限らず、目の不調を感じたら「たかが目のこと」と思わずに、早めにケアすることが大切です。
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