デジタル時代…嗅覚と触覚を意識して使おう
目と耳を酷使している

現代は知らず知らずのうちにデジタル機器からのストレスが蓄積しています。時にはスマホやパソコンを意識的に遠ざけることが必要なのです。スマホでさまざまなものを見て聞くデジタル時代には視覚や聴覚を使いすぎています。五感の中で現代で使う機会が減っている嗅覚を意識して使ってみましょう。

嗅覚は大切

嗅覚は五感の中で最も原始的な感覚といわれています。鼻腔に入った香りは大脳辺縁系を刺激して、そこで瞬時に古い記憶や本能行動と結びつき、さらに視床下部へと伝わり生理反応が現れます。嗅覚からの刺激は大脳新皮質による知的な解釈を通さずに、きわめて直接的に心身に作用するのです。さまざまなストレスに囲まれて生きる現代人の心の不調を穏やかに回復し健やかに生活するため、香りはメンタルケアに欠かせない要素といえます。

アロマオイルの利用法

例えば、眠る時に枕元に2〜3滴たらしてもよいですし、アロマポットやディフューザーを使って香りを広げることもできます。お風呂に1〜2滴たらして、芳香浴をするのもおすすめです。さまざまな種類がありますが、心が疲れている時には交感神経を働かせすぎている状態なので、副交感神経を働かせやすくする匂いのもの、ラベンダー、マージョラム、カモミール、サンダルウッドなどがオススメです。

触れる大切さ

アロマオイルを使ったマッサージも効果的です。痛みやストレスが続いているときは、脳の中の扁桃体が興奮しっぱなしになっています。そのような時に不安を抑えたり痛みを軽減したりするのに効果があるのが人との接触です。じつは一人でも自分自身をハグしたり、柔らかく皮膚をさすったりすることで、その触覚が脳に伝わり、視床下部からオキシトシンという、ストレスを抑えるホルモンが分泌されるのです。

    

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