メンタルケアに役立つ 「呼吸と瞑想」
呼吸が浅いと

怒りをコントロールするため、ストレスや疲れを減らすため、自律神経を整えることが不可欠です。それには呼吸を意識することが大切です。呼吸が浅いと自律神経のうちの交感神経が優位になり、ちょっとしたことでイライラしやすくなります。

ため息は悪くない?

「ため息をつく」のは悪く思われがちですが、大きなため息をつくとその後に入ってくる空気が自然と多くなり、身体のすみずみまで酸素が行き渡って自律神経が安定しやすくなります。ため息は無意識の防衛行動なのかもしれません。意識的に良い呼吸をするには、3〜4秒かけて息を吸い、6〜8秒でゆっくり長く息を吐くことです。息を吸うときに背筋を伸ばして、やや上を向くようにするとより多くの空気が吸い込めます。そして、息を吸う際には、口呼吸ではなくて鼻呼吸の方がオススメです。

マインドフルネス

それにつながるものとして最近注目されているのが「瞑想」です。瞑想と聞くと宗教的な意味合いをイメージしがちですが、近年行われているのは「マインドフルネス」という宗教色のない瞑想法です。マインドフルネスは目を閉じてこの瞬間に心を集中させることで、気持ちを落ち着けられて集中力を向上させます。瞑想では呼吸が大切な要素です。呼吸は無意識でしていますが、意識的に呼吸をすることで気持ちを落ち着けられ、それによって自律神経のバランスが整えられます。意識をしないと浅い呼吸になりがちですが、瞑想によって意識的に呼吸をすることで体に良い呼吸ができるのです。

集中すると

疲れを感じている時は体の各部位も疲れていますが、その元は脳にあります。その脳を癒やしてくれるのは快適な睡眠ですが、現代人にとって快適な睡眠をとることは容易ではありません。睡眠時間はとっていても、その質が低いと疲れが取れないのです。瞑想によって集中した状態で頭の中の雑念が止んでいくと、疲弊しきった脳を休められて脳の疲れが取れます。

    

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