健康リスクを下げるのは「推し仲間」との交流
仲間ができやすい

推し活は一人でできることですが、共感してくれる人がいることも多いでしょう。昨今はSNSで同じ推し仲間で話をして、普段の生活と関係のないところで交流を広げることができます。こうした人間関係の広がりは健康に良い影響を及ぼします。

交流が多い人ほど

友人や知人の数が多い人ほどより健康リスクが低いと言われています。逆に言えば、そうした交流が少ない人ほど不健康になりやすいと言えます。特に年齢を重ねるほどその影響は大きく、実際に高齢者の交流についての調査では、同居以外の他者との交流が「毎日頻繁」な人と比べて、「月1〜週1回未満」の人は1.3倍その後の要介護認定や認知症に至りやすく、「月1回未満」の人は、さらに死亡リスクも上がるとの結果が出ています。

ストレスに強い

高齢者だけでなく全世代において、人との交流はストレス緩和に効果的です。さまざまな研究によれば、ストレスがない状態では、知り合いの多さ少なさで健康状態に差はありません。ストレスが増すにつれて、知り合いが多い人ほどその影響をさほど受けずに健康を保つことができるそうです。また、家族関係などの強い人間関係はすごく頼りになる一方でそれがなくなった時はその負の影響が大きくなります。趣味や推しを通じて弱いけれども広い人間関係を築くことは、ストレス耐性から見ても有効なことなのです。

度を超えてはダメ

このように「推し活」を通じて、健康に良いホルモンが出たり、社会的なつながりを広げたりと色々と良い面が多いのは確かですが、度を超えてしまうと弊害が出てきます。推し活によって、自身の健康や生活を疎かにするようでは良くありません。特に推しに依存しすぎるようになった場合は問題です。自身の睡眠や食事、仕事に悪影響が出るようでは依存症リスクがあると認識しておきましょう。

    

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