「推し活」すると…免疫力まで上がる?

恋愛ホルモン「フェニルエチルアミン」

誰かを素敵だと感じたり好きになったりすると、さまざまなホルモンが分泌されます。まず、分泌されるのが恋愛ホルモンと呼ばれているフェニルエチルアミンです。このホルモンがさらにドーパミンなどのホルモンの放出を促します。

やる気ホルモン「ドーパミン」

ドーパミンは快楽をつかさどる働きがあり、分泌されると、楽しい、嬉しいといった感情になります。さまざまな行動の原動力になるやる気を促し、幸福感を高めます。仕事や学習に必要な情報を記憶して処理する、いわゆるワーキングメモリーにも影響を与えるため、ドーパミン分泌が促進されると作業効率や集中力がアップします。ちなみに、ドーパミンが不足すると無気力、無感動、無関心などを引き起こすことが危惧されます。

幸福感を10倍に

ドーパミン以上に効果があるホルモンが、快楽や感動を覚える場面で分泌されるエンドルフィンです。ドーパミンの幸福感を10倍以上に増強すると考えられています。エンドルフィンは神経の興奮による気持ち良さだけではなく、ゆったりとした気持ち良さを促します。じつはエンドルフィンは痛みを感じた時にも分泌されます。これはエンドルフィンが痛みを和らげる自然の鎮痛剤としての働きがあるからです。人間は痛みを感じた時にはそれを軽減するため、心地良くなれるホルモンを本能的に分泌しているのです。

エンドルフィンの効用

エンドルフィンが分泌されることによって、不安な気持ちを軽減できたり、よりリラックスできたりします。つまり、エンドルフィンの分泌が増えることで、ストレスへの耐性が向上するのです。また、エンドルフィンは免疫系の調整にも関与していて、免疫機能を強化する効果があります。推し活ライフを楽しむことが、じつは感染症や病気に対する抵抗力を高めることにも役立っているのです。

   

マガジン表紙へ