タンパク質の不足が体調不良を招く?
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年齢を重ねるにつれて体の不調を感じることが増えるでしょう。風邪など感染症をひきやすくなったり、疲れやすくなったり、冷え性になったり、髪が抜けてきたり…しかしこうした症状は、じつはタンパク質の不足が原因かもしれません。
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摂取したタンパク質は体内でアミノ酸に分解され、体のあらゆる部位で働きます。そのため、タンパク質が不足すると体のさまざまな部位で色々な不調が起きやすくなります。例えば、タンパク質は細菌やウイルスと戦う免疫細胞や抗体の材料になっているので、タンパク質不足になると免疫力が弱まって感染症にかかりやすくなります。また、タンパク質が不足すると、セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が足りなくなり、心の不調につながりかねません。
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筋肉量が減ると、血液の巡りが悪くなって手足の先まで血液が届きにくくて冷えやすくなります。筋肉量を減らさないためには、筋肉の材料となるタンパク質をしっかり摂ることが大切です。にもかかわらず、最近の高齢者は低栄養となっている割合が増えています。女性では65〜69才の人たちの20%が低栄養となっていて、男性でも10%ほどが低栄養とされています。(低栄養とは、体に必要なエネルギー、筋肉、皮膚、内臓などをつくるタンパク質などの栄養が不足している状態のことを指します。)
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低栄養かどうかの指標は、主に体重減少率、BMI、血液検査値で判断します。体重減少率は1か月に3%以上、3か月で5%以上の減少で、BMIは65才以上で19以下の人は要注意です<体重kg÷(身長m×身長m)>。血液検査値は血液中に含まれるたんぱく質の総称である血清アルブミン値が3.8g/dl以下の人が要注意です。低栄養は肥満やメタボよりも死亡リスクが高いと言われており、注意が必要です。
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