じつは健康にこそ効果あり! −読書の秋―

大切な書物からの情報

文化的な生活には知識や教養を蓄えることが大切です。最近は情報を得るには電子機器を通してのことが多いですが、情報を得るだけではなく、その得た情報から思考するのに欠かせないのは書物からの情報です。

読書は脳トレ

読書は記憶力と集中力を向上させることに役立ちます。筋肉を鍛えるために筋トレをするように、記憶力や集中力を鍛えるために脳をトレーニングするには読書が良いのです。最近では電子書籍で読書をする人もいますが、内容の定着力は紙の方が良いと言われています。少なくとも幼少期から紙に慣れ親しんでいた世代にとっては、紙の本の方がより内容が頭に残りやすいようです。

認知機能を守る

読書は高齢者の健康にも良い影響を与えます。加齢による認知力の低下を食い止め、認知機能を守るのです。週に1回以上読書をする人は、その6年後、14年後に認知力がより低下しにくいとの実験結果が出ています。また、長寿にも繋がるようです。12年間に及ぶ大規模研究で、読書をする人の死亡リスクは読書をしない人に比べて20%低いとの結果が出ており、読書は健康的ライフスタイルと関連し、早すぎる死のリスクを低下させる可能性があります。

ストレス軽減にも

読書はストレス軽減にも役立ちます。ある実験において、音楽鑑賞、コーヒーを飲む、散歩、ゲームなどをおさえて、最も高いストレス軽減効果をみせたのが読書で、しかも、たった6分間で効果があります。ストレス原因となる現実世界から気持ちが離れて本の内容に没頭できる点が、読書がストレス軽減に抜群の効果がある理由です。人間の脳はストレスを受けると扁桃体が興奮し、ネガティブな発想が引き起こされやすくなります。しかし、読書によって本の内容に没頭すると、扁桃体の活動が鎮められ、鎮静効果が生まれるようです。

    

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