ピンクリボンを想い浮かべて 〜毎年検診〜

秋は健康診断に良い

現状や変化を知るために定期的に健康診断をして、自分の正常値(健康時の検査数値)を知っておくことは大切です。夏や冬は暑さや寒さで体調を崩しやすい上、夏休みや正月休みがあります。春は年度始めで何かと忙しく、ゴールデンウィークという長期休暇があります。秋は健康診断を受けるのにとても良い季節です。

10月1日「ピンクリボンの日」

健康診断は受けたらその結果を保存しておき、毎年比較することが大切です。比較しやすいためにも毎年同じような時期に検査を受けた方が良いのです。特に女性にはこの時期の健康診断をおススメします。10月1日はピンクリボンの日、乳ガンの正しい知識を広めて乳ガン検診の早期受診を推進するキャンペーン日です。この日を目安にして1年に1回は婦人科系のガン検診を受けてみるのは良い手でしょう。

9人に1人が乳ガン

日本では乳ガンになる人は増え続けており、9人に1人が乳ガンになるほどです。罹患数だけではなく、死亡数も増加傾向にあります。ガン別の死亡者数を比べると、全世代での死亡数の第1位は大腸ガンですが、30〜64歳では乳ガンの死亡数が第1位となっています。乳ガンは働きざかりや子育て世代の女性にとって、最も注意しなければならないガンなのです。

マンモグラフィーの弱点

なお、乳がん検診としてよく行なわれるのがマンモグラフィ、乳房専用のX線です。マンモグラフィでは1cm以下の小さなしこりを見つけられると言われていますが、最近は“マンモグラフィによる検診は効果なし”と結論付けた論文も発表されています。乳腺が発達している若い女性の脂肪とガンがマンモグラフィでは区別しにくいのです。そのため、40歳以下の人はマンモグラフィよりも超音波検査の方が有効性は高いと言われています。理想の検査は、視触診・マンモグラフィ・超音波検査の3つを組み合わせたものでしょう。

   

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