胃腸が弱りやすい季節は善玉菌を増やそう

胃は冷たいものに弱い

夏は胃腸が弱りやすい季節です。気温が高く汗をかくため、冷たいものをたくさん飲んで、胃腸が冷えて働きが悪くなりがちです。代謝が悪くなって、消化不良、胃もたれ、食欲不振などの症状を引き起こすのです。そして、室内はエアコンがきいているため、思った以上に体と胃腸が冷えていることが多いです。

腸も弱りがち

胃の調子が悪くなれば、それに引きずられるように腸も悪くなりがちです。夏はより腸の調子に注意を払う必要があります。おなかの不調の元凶となるのは腸内の悪玉菌です。食べすぎを避けたいのは肉類です。肉類にはタンパク質と脂肪が多く、それは悪玉菌の大好物なので、肉類をとりすぎると悪玉菌を増やす原因になります。さらに、加齢とともに腸内の善玉菌が減り悪玉菌が増える傾向にあるので、年齢を重ねるほど悪玉菌を増やさないような生活習慣が必要です。

善玉菌:種類を増やせるのは乳幼児期

悪玉菌に対抗してくれるのが善玉菌で、悪玉菌と善玉菌は腸内でつねに勢力争いをしています。腸の健康のためには、善玉菌を増やして悪玉菌を減らすことが大切です。そして、腸内の善玉菌を良い状態に保ち続けるために大切なのは実は乳幼児期です。腸内細菌の種類を増やせるのは3才頃までと言われていて、この時期までに多くのものに接触して多種多様な菌を獲得しておくと、腸内フローラが豊かになり、さまざまな病原菌に対する抵抗力が強くなります。

大人になっても数は増やせる

大人になってからでは完全に手遅れかというと、そうではありません。獲得できる菌の種類を増やすことはできませんが、それぞれの善玉菌の量を増やすことは可能です。善玉菌を増やすには、腸内細菌が喜ぶ食材をたくさんとりましょう。菌のエサになるオリゴ糖をとるのがおススメです。バナナや蜂蜜など毎日摂りやすい食材にも含まれています。また、食物繊維も腸内細菌の大好物です。特に、善玉菌のエサになる水溶性の食物繊維を摂りましょう。

   

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