痛みには、女性ホルモンが影響している?

40代超えの女性に多い

ヘパーデン結節やブシャール結節は、加齢や指の使い過ぎが一番の原因とされていますが、明確に分かっていない部分も多いのが現状です。腱鞘炎の一種とされているばね指も同じことが言えます。患者に女性が多くしかも更年期年齢の人が多いので、女性ホルモンが大きく関係しているのではないかと推測されています。

エストロゲンが減ると…

女性ホルモンのエストロゲンは閉経前後5年間で分泌が急激に低下し、体調変化を起こしやすく、これが更年期障害です。更年期後もエストロゲン分泌は少量のままで、それまでエストロゲンによって抑制されていたものが発症するようになります。例えば、カルシウムの摂取が少なくて体内で不足すると、骨からカルシウムが奪われます。骨が脆くなるだけでなく、骨から溶け出したカルシウムが、軟骨や靭帯などで沈着して石灰化するリスクが生じます。

大豆イソフラボン

こうした石灰化も手指に痛みをもたらすさまざまな病の遠因になっていると考えられています。こうしたリスクを考えると、閉経後の女性は、女性ホルモンのエストロゲンに化学構造が似ている大豆イソフラボンを摂るのが良いようです。大豆イソフラボンを多く含むのは、納豆や味噌、豆腐やきなこなどの大豆食品です。ただしやみくもに大量に摂るのは良くありません。サプリメントで大量に摂取すると過剰摂取のリスクがあります。

しっかり食品で摂る

イソフラボンの1日上限摂取量は1日75mgですが、上限値を超えてもすぐ健康被害とはなりません。食事からであればほぼ問題ないでしょう。豆腐であれば約300g、納豆であれば2パックです。多めに摂る場合は、納豆やみそなど発酵食品がおススメです。発酵食品でない大豆食品の同じ種類のものを食べすぎると、腸アレルギーや消化不良の原因となる場合があるからです。

    

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