怖いのは…気温より湿度 ー熱中症ー
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天気予報を見る時は天気ばかりを気にしがちですが、梅雨の季節に注意したいのは湿度です。梅雨の時期は湿度が高い日が多く、そうした日には気温30度以下でも熱中症に気をつけなければなりません。熱中症といえば炎天下で起こりやすいと思いがちですが、最近は室内での事例が増えています。
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熱中症の原因の1つは脱水症状です。脱水状態と聞くと、かなり水分が失われた状態と考えがちですが、じつはたった体重2%相当の水分が減っただけで、ノドの渇きや尿量の減少といった初期の脱水症状があらわれます。それ以上減ると、全身の倦怠感、頭痛、めまい、血圧低下などが起こりえます。計算上は体重50キロの人は1Lの水分を体内から失うと熱中症となるリスクがあります。ノドが渇いたと思った時はすでに手遅れの場合もあります。水かお茶を飲む時間帯をある程度決めて、各回100〜200mlをゆっくり飲みましょう。
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昼間に35度を超えるような猛暑の日だと、夜になっても25度以上あることが多くなります。昼間に比べれば気温が低くなるので、熱中症の危険から解放されたと感じてホッとする人もいるでしょう。しかし、気温が下がった分だけ湿度が上がっている場合は、熱中症の危険度は昼間とそれほど変わらない日も多いのです。寝ている間に熱中症となる事例も増えています。就寝前に水分を摂ることを習慣づけましょう。
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熱中症対策として水分を補給するのは良いのですが、注意したい点もあります。水分として補給したつもりでも、体外に排出される量の方が多くなってしまう飲み物があるのです。その代表的なものがビールで、利尿作用が強く1L飲むと1.5Lの尿が出るといわれており、水分補給どころか脱水がすすんでしまいます。アルコールでなくとも、緑茶やコーヒーなどカフェインを含む飲み物も利尿作用があり、水分補給に使うには注意したい飲み物です。
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