飲みすぎても飲まなすぎても…ダメ! ―水―

飲みすぎに注意

暑くなって汗をかき始める頃になると、摂取する水分量が増えがちです。冬に比べて汗によって失われる量は増えますが、その量以上に水を摂りすぎてしまう人がいます。健康を気遣っている人の方が陥りやすいともいえます。水は体の約70%を占めており人にとってとても大切ですが、飲み過ぎは良くありません。

逆効果のことも

1日に2リットル摂った方が良いと言われますが、これは食物から摂る水分も含んでいるので、水だけからの摂取は1リットル摂れば十分です。激しい運動をしたり、夏の暑い日に汗をたくさんかいたりした場合は少し多めがよいですが、必要以上に飲むことはないのです。飲み過ぎると余分な水分が体内にたまり、排泄されずにむくみがでるなどさまざまな症状が起こります。

水分は胃に負担

さらに良くないのは、水分は胃に負担をかけることです。胃は水分に弱いので、水の摂り過ぎは胃腸機能の低下を招き、吐き気や下痢などを起こしやすくなります。さらにデメリットとして、臓器や身体を冷やすという面もあります。人の身体、特に内臓は、基本的に温めることで働きが良くなります。身体は熱いと感じていても、内臓は冷えているということもあり得るのです。春になって気温が高くなるとつい冷たい水分を多めに摂りがちで、それによって胃腸の調子を崩す人も多いようです。

飲むなら…朝いちばんが効果的

飲む量を冬より増やしたいならば効果的な時間帯、朝起きてすぐに水一杯を飲むのがおススメです。就寝中は汗をかかないようにみえても、かなり水分を放出しています。血液中の水分も減って血液ドロドロ状態のところで、朝に水を飲むことでドロドロ血液を防ぎ、動脈硬化や脳梗塞の予防になります。また、寝ている間に唾液の分泌が少ないので、寝起きは口の中に細菌が多く繁殖しています。うがいをした後に水を飲んで細菌の繁殖を防ぎましょう。

    

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