免疫力アップには不可欠 ~体を温める~
体温が下がると…

ウイルスに対抗しうる免疫力を保つために、気をつけたいのが体温の低下です。特に冬は気温が低いために体から熱を奪われやすい環境で、体が冷えてしまいがちです。体温が0.5度下がると免疫力は30%以上も低下するという研究結果もあり、体温が下がると確実に免疫力は低下するのです。

温めても寒い…のは

一方、体温が1度上がると免疫力が6倍も活性化するという研究報告もあり、体温が高く保たれている方が免疫力は高くなるのは間違いないようです。冬はどうしても体が冷えてしまいがちですから、冷えた体を効果的に温めるコツを知っておいた方が良さそうです。「いくら温めても寒い」と言っている人の一部には、手先や足先だけを温めている人がいます。体の先端が温かさを感じると、逆に体は熱を放散する指令を出してしまって逆効果になりますし、小さな筋肉を温めても全身の温かさには繋がりにくいのです。

体幹部の大きな筋肉を温める

なるべく大きな筋肉の部分、お腹、お尻、太ももなど体幹部に近い筋肉を温めた方が効果的です。そして、簡単に全身を温められるので、冬のお風呂はしっかり湯船に浸かりましょう。さらに、長い時間をかけて身体を温められる湯たんぽがオススメです。中心部の大きな筋肉、「お腹」「お尻」「太ももの表側」「太ももの裏側」「二の腕の裏側」を順に温めましょう。

温めたら逃がさない

さらに冷え対策で大切なことは、一度体を温めたら熱を逃がさないことです。熱を逃がしやすいのは首周りなので、タートルネックを着たりマフラーを使ったりすると良いですが、首周りのチクチクが気になる人は、綿や絹のスカーフがおススメです。また、暖房を使って部屋を暖めようとする際に気をつけたいのが湿度です。エアコンで温度を上げるとその分湿度が低下して細菌の働きが活発になります。暖房を使用する際は加湿器を併用して湿度50%を保ちましょう。

    

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