秋なのに…季節外れの感染症が大流行!

インフルエンザ大流行

秋にもかかわらず、感染症が大流行しています。コロナウイルスも収束していない状況で、急速に増えているのがインフルエンザの患者です。すでに患者数が注意報レベルとなり、学校で学級閉鎖が相次いでいます。さらに、プール熱と呼ばれて夏に流行するアデノウイルス感染が秋なのに多くなっています。

3年間流行していなかったから

インフルエンザなど多くの感染症が、この3年間に患者数が少なく流行がなかったため、さまざまな感染症の免疫を持っていない人が多く、感染症がいったん広がり始めるとなかなか流行が治まらないようです。さらに冬になれば、ノロウイルスの危険性も高くなります。インフルエンザだけに限らず、冬になるとノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎など、さまざまなウイルスが活発になります。

対策が緩んだところに…

ウイルスは低温で低湿度の状態を好むので、冬になると夏より長く生存できる上、感染力も強まります。逆に、人は乾燥によってウイルスの侵入を防いでいる粘膜が乾いて傷みやすくなり、ウイルスが体内に侵入しやすくなっています。さらに、気温が下がっていると体温が低くなりがちで、そうした状態では、人の免疫力はより低下します。昨年までの3年間はコロナ対策としてかなりしっかり感染症への対策をしていて、感染防止対策疲れもあり、今年になってから対策が緩くなりがちになるのは仕方がない面もありますが、これから冬にかけて、またしっかりとした対策が必要になります。

今こそ思い出そう「3密」

感染症の多くは飛沫感染と接触感染によって広がっていきます。そのうちの飛沫感染は、感染者がくしゃみや咳をしたり、唾液などの飛沫が飛んだりした時に起こります。換気の悪い密閉空間、人が密集する場所、密接した近距離での会話、この「3つの密」を思い出しましょう。外出や行動を自粛するのではなく、感染リスクが高くなる場でのしっかりとした対策を意識しましょう。

   

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