野菜は色々食べよう −ファイトケミカルー

五色を摂ろう

白・赤・黄・緑・黒」の五色の食材を摂ると、健康に良いと言われています。「白」は、白米、大根、レンコンなど、「赤」はトマトなど赤い野菜や果物、それに肉類全般、「黄」はカボチャやミカンなど、「緑」は葉物野菜などの緑野菜全般、「黒」は海藻類や黒ゴマ、さらにゴボウなどの野菜も含みます。

科学的に分かってきた

五色健康食は以前から言われていましたが、最近になって科学的にも注目されています。ファイトケミカルと呼ばれ、紫外線や昆虫など植物にとって有害なものから植物自身を守るために作りだされた色素や香り成分を指しています。ファイトケミカルは必須栄養素ではないものの体に良い作用を促すので、健康維持のために摂取したい重要成分であると明らかになっています。

昔からの知恵

ブルーベリーや紫キャベツには濃い紫色を作り出す「アントシアニン」、柑橘類の黄色を作り出す「ケルセチン」、緑黄色野菜の「カロテノイド」、トマトの赤い色を作り出す「リコピン」、ホウレン草などに含まれる「ルテイン」などがあります。しかも、これらは単独で摂るよりさまざまな成分を組み合わせて摂った方がより効果的なのです。昔ながらの五色の知恵が科学的に証明されたということでしょう。

増えるバリエーション

最近の野菜は同じものでも色がバラエティに富んできています。例えば、プチトマトは定番の赤色のほか、黄色や緑色などバリエーションが増えています。他にも、カリフラワーといえば白だけでしたが、淡いグリーンや紫色のものも出てきています。以前よりも五色をそろえやすくなっていますが、それでも毎食五色をそろえるのは大変なので、一日単位で考えるなど無理せず続けることが大切です。今まであまり食事の色について考えてこなかった人は、いつもより色を1つ増やすことを心がけましょう。

    

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