ヒザの痛み…その二大原因とは?

変形性膝関節症

膝が痛いという人の多くは変形性膝関節症です。長年のヒザへの負荷により、クッションの役割を果たす半月板が傷んだり、関節軟骨が擦り減ったりして、ヒザ関節に炎症がおこります。すり減った軟骨から剥がれた摩耗粉が滑膜(関節を覆う膜)を刺激して炎症を起こし、周囲の細胞にまで広がると痛みが生じるのです。

緩やかに動かすこと

炎症を起こしている細胞に穏やかな力を加えると、炎症の広がりを抑えられて、痛みが軽減されます。椅子に座って片足ずつゆっくり前後に動かすのが効果的です。1往復を5秒くらいで20往復くらい続けたら、足をかえてまた20往復やります。これを1日2回行なうと、痛みの緩和が期待できます。また、太ももの前や裏側を伸ばすストレッチもおススメです。椅子に座ってゆっくり片足ずつ水平に上げて、真っ直ぐ伸ばしましょう。1日20回ずつ、やはり1日2回行うのがオススメです。

若い女性に多い

ヒザの痛みは若い女性にも増えていて、その原因の1つが「О脚」です。生まれたときは誰でもО脚で3〜4歳頃に次第にX脚となり、成長にしたがって真っ直ぐになっていきます。しかし成長してからも、足の形や生活習慣によってО脚になりやすくなります。偏平足の人は要注意です。偏平足だと足裏アーチがうまく使えずにかかとを真っ直ぐ支えられず、徐々にかかとの骨が外向きにずれてО脚になりやすくなります。また、外反母趾の人も注意が必要です。歩くときに重心が外側になるので、О脚や膝のゆがみを起こしやすくなるのです。

太ももと足裏を鍛える

膝の痛みを助長する外反母趾やО脚などを予防・改善するためには、太ももと足裏の筋力を強くする必要があります。太ももの筋力トレーニングには、椅子に座って片足ずつ水平な位置まで真っ直ぐ足を上げるとよいでしょう。足裏の筋力トレーニングには、足の下にタオルを敷き、端から足の指5本でタオルを引き寄せてつかんでいく運動が効果的です。

   

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