ブロッコリー・シジミ・緑茶 〜この共通点は?〜

注目:ブロッコリースプラウト

タンパク質以外にも肝臓に良い食材はたくさんあります。最近注目されているのがブロッコリーです。ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」が、体内の解毒酵素を活性化します。ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトにはブロッコリーのおよそ7倍も含まれています。

昔からの定番:シジミ

昔から「二日酔いの後に飲むと良い」と言われているのがシジミのみそ汁です。単なる言い伝えや迷信ではなく、本当にシジミには肝臓の働きを助けるオルニチンが多く含まれています。ちなみに、シジミは冷凍するとオルニチンが4倍になるので、冷凍しておいてから汁物にすると効果は増大します。さらにシジミがすごいのは、必須アミノ酸が理想的なバランスで含まれていることです。アミノ酸のうち1つでも含有量が不足していると、他のアミノ酸がたっぷりあっても利用効率は格段に落ちますが、シジミにはその心配がありません。

手軽に飲める:緑茶

飲み物としておススメしたいのは緑茶です。緑茶に含まれているカテキンには肝臓にたまった脂肪を減らす効果があります。脂肪肝は肝臓のさまざまな病につながる原因となるので、これを減らせるのは健康的な効果が大きいです。また、アルコールの分解を早めるウコンが含まれた飲み物も良いでしょう。肝機能の強化や、胆汁の分泌促進などに効用があります。ただしウコンは大量に摂り過ぎると鉄欠乏貧血を起こすリスクがあります。

結局は…バランスの良い食事

肝臓に良い食べ物は色々とありますが、肝臓の働きが落ちる一番の原因はじつは「偏った食事」です。特定の栄養素が多すぎる食事をすると、その栄養素に関する処理能力が追いつかずに肝臓に負担をかけます。逆に、特定の栄養素が少なすぎても、その不足分を補おうとして、やはり肝臓に負担がかかります。肝臓に負担をかけないためには、バランスの良い食事が何よりなのです。

    

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