寒くて動かないと溜まる・・・リンパ液とむくみ

関係深い「リンパ」と「むくみ」

冷え性とも関係するものですが、寒くなってくると増えがちなのが「むくみ」です。これにはリンパ管が大きく影響しています。血管より細いリンパ管は全身に張りめぐらされ、リンパ液がゆっくりと循環しています。毛細血管から細胞に送られた成分のうち、不要になったものが排出されてリンパ管へ回収されます。

リンパが溜まりやすいのは・・・

リンパの流れが悪いと余分な水分や老廃物が細胞内に溜まり、むくみとなるのです。心臓がポンプとして働いている動脈は動きが良いですが、それに比べてリンパ管は流れが緩やかです。リンパ管は周りの筋肉や臓器から圧迫されて、流れは一方向になりやすくなります。しかも人間は二本足歩行なので、足から心臓まで重力に逆らってリンパ液を持ち上げるのは大変なのです。

足のむくみをとるには

リンパ管の働きと重力の関係上、最もむくみやすいのは足です。運動不足でふくらはぎの筋肉が低下していると、更にむくみやすくなります。最も良くない体勢が椅子に座ったままの状態です。ふくらはぎの筋肉をあまり収縮させない状態が続くと、老廃物がたまりやすくなります。椅子に座ったままでもかかととつま先を床から交互に上げ下げして、リンパを流しやすくしましょう。

リンパマッサージ

リンパの流れを良くするためにはリンパマッサージが効果的です。リンパ管は皮膚の表面に分布しているので、皮膚のみに圧や刺激が伝わる位の「やさしい圧力」、いわば「さする」イメージを意識しましょう。ほとんどのリンパは鎖骨の下で合流するので、まずは鎖骨下のリンパ節をほぐしておくと、他の部分をマッサージした時に全身のリンパが流れやすくなります。他に意識すべきはリンパ節に向かってマッサージをすることなので、アゴの下、ソケイ部、ヒザ裏、耳の前、肘など重要なリンパ節を知っておきましょう。

    

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