健康維持に不可欠な・・・歩く習慣

さまざまな健康効果

冬になってから時間を増やそうとしても難しいので、寒くなる前にぜひ習慣としてほしいのが歩くことです。ダイエットや生活習慣病対策など、さまざまな健康効果が期待できるからです。しかも最近は、少しの時間でも良いことが分かってきています。

ダイエットや生活習慣病対策に

例えば、以前は30分間歩き続けないと痩せる効果がないとされていましたが、最近は1日2〜3回に分けても合計30分以上になれば良いとされています。生活習慣病に関しても、週に1時間以上ウォーキングをすると血圧を下げる効果があります。まとめて1時間でなくても良く、例えば1回10分ずつ計6回であっても、とにかく週に合計1時間のウォーキングをすると血圧降下に効果があります。高脂血症の予防にも効果があり、1日5千歩ほど歩く人は善玉コレステロールが8%多くなることが分かっています。

老化防止にも

ウォーキングは骨粗しょう症の予防にも効果があります。ただし、歩き方に少し工夫が必要です。骨に圧力をかけると電流が流れ、その電流が骨芽細胞を刺激し、カルシウムを利用して骨が作られていきます。そのため、骨を強くするには、骨に大きな力を与えるような歩き方をしなければなりません。ウォーキングの最中に所々で、ひざを曲げて太ももを高く引き上げ、出来るだけ勢いよく地面にたたきつけるように歩いたり、歩幅を広めにかかとで着地したりしましょう。

脳活性化にも

歩くことは脳にとっても良いことです。歩くと血の巡りが良くなって神経細胞に栄養素が行き渡り、これによって脳全体が刺激されます。座って頭をつかっている場合は脳の一部しか使えていないですが、身体も使うとより広範囲で脳が活性化するのです。また、ウォーキング習慣そのものが脳に良いことも分かっています。ウォーキング時の脳を調べると、前頭葉内側部の厚みが増す、つまり、前頭葉が関係するやる気や意欲が増すことが分かったのです。

   

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