認知症対策に・・・食べた方が良いものとは?

少しずつ進む研究

認知症予防には食事など日常生活の改善が大切と分かるにつれて、どのような食材が効果的であるかについて研究が始まっています。乳製品以外にもさまざまな食材に認知症のリスクを抑える可能性があり、効果的な食材が少しずつ分かってきています。

日本食と大豆

伝統的日本食は、魚や野菜、豆類の摂取が多く、それが認知症リスクを下げるという報告があります。特に摂りたい食材は大豆です。大豆には抗酸化作用の高いイソフラボンや食物繊維も含まれていて、味噌や納豆などの日本を代表する発酵食の材料でもあります。大豆は日常的に食べている人と食べていない人の差が大きいのですが、豆腐などそのまま食べられる食材は簡単に摂りやすい食材なので、毎日の食事に取り入れましょう。

キノコもおすすめ

キノコ類は日常的に多く食べている人の認知症リスクが低いことが確認されています。簡単に炒めたり、味噌汁の具にしたりすれば簡単に調理できます。秋は旬の時期ですから、すぐに積極的に取り入れましょう。他にも、以前から知られている魚に含まれるDHAは、その血液中濃度が高まるほど認知機能低下リスクが下がるという研究がありますし、果物類も腸の炎症物質を除去することで認知症リスクを下げるようです。

実は・・・コーヒーもおすすめ

飽和脂肪酸を多く含む高脂肪のものが多い食事が腸内に炎症をもたらし、認知機能の低下を起こす危険因子と言われています。揚げ物というと西洋料理の代表料理を思い浮かべて、西洋化の食事が全て悪いと思いがちですが、じつは西洋料理につきものの中で、認知機能改善に効果があるものがあります。それがコーヒーです。コーヒーはクロロゲン酸というポリフェノールを豊富に含み、今でも日本人の主要なポリフェノール源となっています。

    

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