何はともあれ・・・朝は早く起きよう!

自律神経を乱しやすい

夏は自律神経を乱しやすい季節です。高温多湿に体を適応させるだけでも大変な上、建物内ではエアコンを使っているので屋外と屋内の気温差が激しくなります。そうした状況で負担がかかるのは、周りの気温に身体を適応させる働きをする自律神経です。

自律神経が乱れると・・・

夏は1日に何度も大きな気温差が発生し、その適応のために過剰に働いて、自律神経が疲れ果ててしまうのです。自律神経に負担がかかりすぎると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、いわゆる自律神経の乱れが起こります。呼吸、消化、血流など体内のさまざまな機能をコントロールする神経なので、自律神経がうまく働かなくなると、自律神経系が支配している体内のさまざまな臓器に不調が発生します。胃腸の不調、食欲不振、睡眠障害、抑うつなど、さまざまな症状が起こるのです。

生体リズム

自律神経をより上手に働かせるために必要なシステムが生体リズムです。人間が自然の変化に適応する仕組みであり、特に大切なのが概日リズムと呼ばれる約24時間周期のリズムです。といっても、ぴったり24時間ではなく、そのままにしておくとリズムがずれていくので、このずれを毎日調整する必要があります。このリズム調整に大切なものが朝の光です。

朝の光が1日の始まり

朝になって太陽の光を浴びることで体内時計はリセットされて、生体リズムが活動的な方向に向かいます。朝起きた直後に目に入る太陽光を判断材料として、それを感知した時から約10時間、活動するためにふさわしい状態を保つように、自律神経が体温や血圧をコントロールするのです。そして、太陽光を感知した時から約14時間後になると、体を休めるホルモンであるメラトニンが分泌されて眠くなる仕組みとなっています。

   

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