園芸やアロマ・・・ひろがる花や植物の可能性

園芸療法

花や植物の癒し効果を生活に取り入れたり、治療に役立てたりすることが増えています。その1つが園芸療法で、心や体を病んだ人のリハビリテーションとして園芸活動をセラピーとして利用するものです。1950年代に米国で帰還兵の心の癒し手段として始まり、現在はリハビリや精神疾患の治療に使われています。

治療やリハビリに

園芸療法は家庭での園芸作業と変わりませんが、治療やリハビリのために計画的に行っていくものです。園芸療法の目的は植物をうまく育てて収穫を得ることではなく、植物を育てる体験を通して心身の機能を改善し、リハビリや治療に役立てることです。四季の移り変わりを感じる、草取りや水やりで体を動かす、収穫を楽しみにするような生きがいを感じる、などが大切なのです。

今さら人に聞けない・・・「ハーブ」って何?

健康に役立つ植物というと、真っ先にハーブを思い浮かべる人も多いでしょう。ハーブは「外国産の匂いのする植物」、漠然とそうイメージされがちですが、シソやワサビなど日本原産のものもあり、世界中でそれぞれの地域や民族に固有のハーブがあります。ハーブは「人間の暮らしに役立つ自生植物」です。香りのあるハーブには精油(エッセンシャル・オイル)が含まれ、その精油を正しいやり方で用いると心や体に良い効果を発揮します。

人によって違う効用

ハーブはその品種や匂いによってさまざまな効用が期待できますが、匂いの好みは個人差が大きく、同じ香りでも人によって受け取り方は異なります。例えば、「ラベンダーの香りはリラックス、ローズマリーは覚醒の効果がある」と一般的に言われますが、ラベンダーの香りが嫌いという人もいます。嫌いな香りでリラックスできるわけありませんから、アロマテラピーは自分の好みやライフスタイルに合わせて選ばなければ効果的であると言えないのです。

    

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