めまいは・・・症例が多岐にわたって特定が難しい

危険なめまいの見分け方

めまいが命の危険に関わることは少ないですが、脳卒中など危険な病気もあります。かなり発現率は低いですが、危険なめまいの見分け方を知っておくことは大切です。「急に言葉がもつれる」、「手足に力が入らずよろける」、「一時的に意識がなくなる」などが、めまいとともに起きた時はすぐに医療機関を受診しましょう。

多岐にわたる病

メニエール病以外にも、突然の難聴とともにめまいを感じる「突発性難聴」があります。最近は首や肩のこりが原因の「頸性めまい」も増えています。「前庭性片頭痛」はめまいを起こす頭痛ですが、近年知られるようになった病気なので、別の病気に誤診されるケースも見受けられます。めまいはまずは耳鼻科を受診し、それでも改善しない場合は専門医を探しましょう。めまいやふらつきで長い間悩んでいる方は、ものすごく多いのです。

加齢による「めまい」

「前庭」の働きは加齢により徐々に低下することが分かっています。それに加えて、老眼や老人性白内障などによって視覚情報をキャッチする力が衰えることも避けられませんし、足裏の感覚も徐々に鈍くなります。そのような要因が重なり合って、高齢になるほど体のバランスを保つ機能が低下するため、めまいを起こしやすくなるのです。平衡機能を維持することは健康長寿を伸ばすためにも不可欠で、前庭機能の低下を補うように小脳の働きを鍛えるための「めまいリハビリテーション」も考案されています。

めまい以外にも区別しにくい症例が・・・

めまいにはさまざまな種類があり、その原因が特定されていないことも多く、めまいは診断するのが大変難しい症状です。さらにめまい以外にも、めまいと似た「ふらつき」と呼ばれる症状もあります。例えば、めまいと勘違いしやすいのが、「起立性低血圧」や「脳貧血」と呼ばれる症例で、疲労している時に起こりやすく繰り返しやすい症状です。

    

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