肌より注意するべきは・・・“のど”の乾燥

のどが乾燥すると

空気の乾燥によって起こるのは肌表面の乾燥だけではありません。身体の内部も乾燥しやすく、今の時期に気をつけたいのは“のど”の乾燥です。のどは粘膜に覆われていて、空気中の雑菌やウイルスが体内に侵入するのを防いでいます。ところが乾燥して粘膜を覆う粘液が固まると、ウイルス除去機能が低下するのです。

うがいは効果的

空気が乾燥しやすい季節は、ウイルスや細菌がのどで炎症を起こしやすいのです。予防にはうがいが効果的です。うがいをすると、のどが刺激されて喉頭腺から分泌液が出てのどを潤します。のどの浅いところから奥の方までを丁寧にうがいすると効果的で、口をすぼめたり上を向いて舌を少し出したりと、変化をつけてうがいするとより良いでしょう。

のどと口腔内に潤いを

こまめな水分補給はのど粘膜に湿り気を与えるだけでなく、ウイルスを洗い流す役割もあります。食事をとって唾液で潤すことも大切で、梅干しやレモンなどの酸っぱいものは唾液の分泌を促すのでさらに効果的です。食事の時間以外に飴をなめるのも良いでしょう。マスクはウイルスを通してしまう性能のものが多いのが現状ですが、マスクをすることで、そのマスクで覆われた口周りに湿気を与える効果は期待できます。

白湯を少しずつ

冬は汗をかく機会が少ないため忘れがちですが、皮膚や呼吸からの水分喪失や排尿によって、じっとしていても体内の水分は1日に1500mlも失われています。寝ている間にも水分は逃げていくので、夜中に目が覚めた時にも少しずつ水分補給する方が良いのです。朝の一杯がとても大切ですが、体温より冷たい水分をたくさん飲んでしまうと、胃腸が冷やされて機能低下を招き、胃腸での水分吸収率が悪くなり余分な水が溜まってしまいます。体温より少し温かい白湯を飲むのが理想的です。

    

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