理想体重よりも、ちょい太めが長生き?!

体重指標BMI

肥満は不健康で短命なイメージがありますが、じつは少し太めな方が長生きです。肥満の程度を示す指標として使われるBMIは22が理想体重とされ、25以上が肥満扱いとなり、健康診断で25を超えると少し痩せた方が良いと指導されることがあるほどです。
  BMI計算式 = 体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)

意外な調査結果

40代と50代の4万人を10年間追跡調査したところ、男性は理想体重指標のBMI22の人たちより、BMI25以上27未満グループの死亡率の方が最も低かったのです。かなり肥満と思われるBMI27〜29グループでも、標準体重に含まれるBMI19〜21グループよりも死亡率が低いのです。女性はBMI19〜25のグループはたしかに死亡率が低くなっています。では、やはり痩せている方が良いのかと思いきや、BMIが19以下になると死亡率は2倍になり、BMI30以上グループと変わらないほど高い割合です。

アメリカと日本 基準の違い

アメリカの肥満基準はBMI30以上ですが、日本ではBMI25以上が肥満扱いとなります。BMIを日本の健康診断の指標に取り入れようとした時に、BMI30以上の人は日本には数%ほどしかおらず、BMIの肥満基準を日本独自のものにしたという事情もあるのです。
 ※参考として、身長10cmごとのBMIの表を作成しました。

   BMI 19 BMI 25  BMI 30 
 155cm 46kg 60kg 72kg 
 165cm 52kg 68kg 82kg 
 175cm 58kg 77kg  92kg 

 ちなみに、理想BMIの数値を決めて、その体重を知りたい場合、
 例えば、BMI25の体重を知りたければ、
  25 × 身長(m) × 身長(m)= 体重 との計算になります。

    

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