健康的な生活に欠かせない・・・出汁のすごさ!

和食に欠かせない「出汁(だし)」

和食のベースに欠かせない「出汁(だし)」。日本人の食の欧米化がすすみ、和食を食べる回数は減りつづけていましたが、ここのところ和食の良さが見直され始めています。和食にはいろいろと優れた点がありますが、「だし」のスゴさもその1つです。最近はそれが科学的にも立証されています。

だしで食欲を抑制

だしをとる際に使われるカツオ節、昆布、シイタケには「うま味」成分が入っています。そして、うま味を取り入れるだけで、食欲を抑制できることが分かってきました。うま味が満腹感を引き出すことによって、食欲を抑えるのに効果的であるとの研究が発表されたのです。まだ全てが判明しているわけではないのですが、理由の1つはうま味成分がアミノ酸であることのようです。アミノ酸は身体を維持するために必須な栄養素なので、身体が自然と欲しがるようになっています。ふだんの食事でうま味を効かせた汁物を最初に食べると、食べ過ぎを防止しやすくなります。

塩分とご飯量を減らせる

だしは素材の味や美味しさを引き立てられるので、調味料を減らしても美味しい料理を作ることができます。和食は食塩量が多くなりがちな料理ですが、出汁のうま味を効かせることで減塩をしやすくなります。また、味の濃い料理だとご飯の量が増えがちですが、味を薄くすることでご飯量を減らすことも可能です。

うま味感度が低いと・・・肥満に

うま味をうまく使うと食べ過ぎを防止する一方、うま味に対する感度が低いと肥満になりやすい傾向があります。うま味に対する味覚を感じにくい人は、その代わりに甘味によって満足感を感じようとします。すると、甘い物中心の食習慣となり、肥満になりやすくなると考えられています。毎日すこしずつ出汁などによってうま味成分をとって、うま味感度を上げるように訓練すると感度をアップすることは可能ですので、うま味を感じにくい人はぜひ試してみましょう。

   

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