子どもの咳・・・大人より注意深くチェックしよう

子どもの咳

咳については、冬は他の季節より気にかけるべき時期であり、子どもの場合は特に注意が必要です。子どもの咳は大人とは対処が違うものがあったり、大人以上に重篤な状態になったりするものがあるからです。子どもに対しては咳の様子や咳が続く期間をしっかりチェックすることが大切です。

子どもに特徴的な咳

コンコンという乾いた感じの咳、ゴホンゴホンという痰がからんだ感じの咳、ケンケンと犬が吠えるように聞こえる咳など、さまざまな咳があります。子どもに特徴的な咳がケンケンと犬が吠えるような咳です。のどの奥が炎症で腫れて、呼吸困難を起こす危険な病気です。幼児に多く見られ、かぜ症状に引き続いて起こります。ひどくなると入院治療が必要となります。

安易に使ってはいけない:咳止め薬

コロナ禍では医療機関の受診を控えがちになってしまい、つい市販の咳止め薬で対処しようとしがちですが、止めてはいけない咳もありますから、安易に咳止めを使うことは好ましくありません。例えば喘息発作の場合、薬によって咳を止めてしまうと、痰を排出できなくなり、溜まってしまった痰が気管支の内側をさらに狭くして、逆に苦しくなってしまうからです。

コロナが落ち着いている今こそ

3週間未満で落ち着く咳は急性、3〜8週間続く咳は急性と慢性の間、8週間以上続く長引く咳は慢性の咳と区別されます。咳の原因として良くある呼吸器感染症は急性期間でおさまることが多く、慢性期間になると喘息など感染症以外の原因が多くなります。まずは、家庭の室内の状況を改善してみましょう。加湿器や空気清浄機を使うなど、部屋を適度な湿度にしてきれいな空気を保ちます。それでも改善しない場合は、躊躇なく医療機関を受診しましょう。

    

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