うま味を取り入れると・・・食欲を抑制できる?!


無理せずダイエットしたい

コロナ禍で活動的でない日常が続き、運動量が減ってしまって体重が増えた人も多いでしょう。ダイエットしなければと考えている人もいるでしょうが、だからといって、食べたいものを我慢したり、つらい運動をしたりしたくないと考える人も多いでしょう。

うま味を取り入れると・・・

そのような人に朗報です!食事の中に「うま味」を取り入れるだけで、食欲を抑制できるのです。うま味は、「酸味」「甘味」「苦味」「塩味」とは違う、第五の味として認知されています。うま味は日本料理の中心となる要素で、数百年もの間日本人に好まれ続けてきました。食材としては、豆・穀類・魚介類を原料にした発酵食品や、しいたけ・昆布・魚介類の乾物などです。

うま味の実験

うま味に関する実験は次のように行なわれました。被験者を2つのグループに分けて同じ朝食をとってもらい、昼食の45分前に一方にはうま味の入っているスープを、もう片方には入っていないスープを飲んでもらいます。その結果、うま味の入ったスープを飲んだグループは、満腹感を感じやすく昼食の摂取量が減った人が多いと確認されました。今のところ昆布などに含まれるグルタミン酸による効能のみが明らかになっていますが、今後カツオ節などに含まれるイノシン酸やキノコ類に含まれるグアニル酸などの効能も明らかになりそうです。

うま味はタンパク質なので・・・

うま味成分はタンパク質です。糖質・脂質・タンパク質(アミノ酸)は、身体を維持するのに必須な栄養素であり、自然と身体が欲するようにできています。また、口にするとβ―エンドルフィンなどの快楽物質が放出されて満足感を得て、病みつきになることも知られています。糖質+脂質のスイーツが無性に食べたくなるのもこの理由からです。うま味もタンパク質(アミノ酸)として脳に認識されて、脂質や糖質の代わりにヘルシーに満足感を生み出すことができるのです。

   

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