検診が3割も減少?!〜コロナ禍の深刻な影響〜
50%近くになるも・・・

この10年で乳ガン検診率は約40%から50%へ10ポイントも伸びました。しかしそれでもなお、70〜80%と言われる欧米の高い水準に比べると、日本の乳ガン検診受診率はまだ低いといわざるを得ません。

コロナの影響は検診率に

さらに懸念となっているのが、新型コロナウイルス感染症の影響です。感染を怖がって検診を控える患者側と、コロナ対応に追われて検診に重きをおけない病院側、その双方の事情があいまって、2020年のガン検診受診者は大幅に減り、前年比30%減にまで落ち込みました。コロナ流行下でもガンは変わらず発生していると考えると、減少した受診者数に例年のガン発見率を掛けて推計すると、約2000人のガンが未発見となっている可能性があります。さらに、別の病気の治療中に偶然発見されるものも合わせると、さらなる数の未発見のガンが懸念されるのです。

一緒に子宮ガンの検診も・・・

10月の乳ガン月間を良い機会として乳ガン検診を受けましょう。そして、同じ婦人科系のガンとして子宮ガンにも目を向けましょう。子宮ガンは乳ガン以上に検診率が低いので、乳ガンの検診の際にはぜひ子宮ガンの検診も受けましょう。さらに婦人科系ガンだけではなく、年に1回は全身の健康診断も受けるとより良いでしょう。

健康診断は秋がオススメ

秋は健康診断を受ける上でとても良い時期です。夏や冬は極端に暑かったり寒かったり、体調を崩しやすい季節である上に、夏休みや正月休みがあります。春は年度始めで何かと忙しく、ゴールデンウィークという長期休暇があります。秋は気候も良くて体調を崩しにくい、長期の休暇もない季節です。こうした時期にぜひ健診を受けましょう。

    

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