現代人が失いがち 足裏のアーチは大切に!

現代人は足の機能が弱っている

現代人の足の機能が弱っていることの原因の1つは、足裏にある筋肉がきちんと使えてないことにあります。足は片足28個の小さな骨と筋肉、靱帯で構成され、縦横にアーチを作っています。アーチには着地の衝撃を吸収する役割と、足を蹴り出す時のバネの機能があります。

足裏のアーチがくずれると…

足裏の足底筋群が弱ったり硬くなったりするとアーチが崩れて、外反母趾など足のトラブルを招きます。アーチは親指のつけ根からかかと(内側アーチ)、小指のつけ根からかかと(外側アーチ)、親指のつけ根から小指のつけ根(横アーチ)と3つあります。そして、足のアーチは膝関節や股関節、骨盤、腰椎などと連動しているため、足のアーチにゆがみが生じると、歩幅が狭くなって運動機能が低下します。膝関節の変形や股関節痛、腰痛など不調が全身に広がり、血行不良による冷えやけいれんなどを招きます。

アーチ機能を維持するには

アーチ機能を維持するため、足底筋を刺激して柔軟性と筋力を保ちましょう。そのためには、普段から足底筋群を動かして、多くの筋と連携を促す必要があります。まず大切なのが足首と足指周りのストレッチです。座った状態で床に足裏がついている方の足の上に、もう片方の足を載せます。そして、足首を回したり、足指の間に手の指を入れたりして(足と手で握手をする感じ)、足首や足指周りを動かすようにしましょう。

足指の力をつける

アーチを失わないためには足指の力を鍛えることも大切です。足指の力はタオルを使うと手軽に鍛えられます。イスに腰かけて足元にタオルを敷き、足の指の力だけでタオルを手繰り寄せます。また、床にお尻をついて体育座りのように座り、足指の力だけで前に進むイモムシ歩行などもオススメです。そして、ふだんから5本指ソックスを履いておくと、使われにくい薬指や小指をしっかり使うことができます。

    

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