コロナとの関連で注意したい「症候群」は?

SAS患者は…ワクチン優先接種対象

新型コロナウイルスと関係が深い「○○症候群」は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」です。SASは睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなったりする病気で、ほとんどの場合は激しいいびきをともなうのが特徴です。このSASがワクチン優先接種対象の病気となっているのです。

罹患リスクも重症化リスクも高い

SAS患者は新型コロナウイルス感染症の罹患リスクと重症化リスクが高い、という研究結果がアメリカで発表されています。新型コロナウイルス感染症に罹患するリスクが約8倍、呼吸不全を発症する重症化リスクは約2倍にのぼることが明らかになったのです。この調査報告を受けて、予防接種の優先接種対象の基礎疾患に加えられました。

自覚できている人は6分の1以下

SASは自覚するのが難しいために無自覚な潜在患者が多く、日本国内に疑わしい人は300万人にのぼると考えられていますが、病院を受診して治療を受けている人は、わずか50万人程度にすぎません。この機会に、いびきがひどいなど疑わしい症状がある人は、病院での受診も検討しましょう。

補足:言葉に振り回されないことも大切

シンドロームや症候群は、原因が特定できない上に重篤な症状を伴う国の難病に指定されているものも多くあります。その一方で、ピーターパンシンドロームなど社会現象や個人の性格を表すようなものもあり、かなり幅広く使われているのが現状です。症候群は正式な医学用語でない場合もあり、1人が造語しているだけの場合もあります。症候群と呼ばれるものは数えきれないほど存在するので、それに振り回されないことも大切です。「○○症候群」と耳にしたり目にしたりした場合は、何を意味しているのかをきちんと調べるようにしましょう。

    

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