コロナ禍の動かない生活で…関節が固まる


動かないと固まる関節

若いうちには自由に動かせていた関節が、年齢を重ねるにつれて徐々に固まりやすく動きにくくなります。運動不足、長時間同じ姿勢でいることが多い、悪い姿勢をしやすいなどが加わると、さらに年齢に関係なく関節の動きが悪くなります。コロナ禍で外に出る機会が減って身体を動かすことが少ない昨今は、より意識して関節を動かす必要があります。

動きの悪さと位置のずれで…

関節には関節液という潤滑油のようなものがあり、これが減ってしまうと関節の動きが悪くなります。また、悪い姿勢をしていると関節が正常な位置からずれてしまいます。そうした関節の動きの悪さや正常な位置からのズレが、身体のさまざまなところに問題を起こすのです。

負のスパイラル

関節を動かさなかったり悪い姿勢で関節がずれたりすると、身体に歪みがでてきます。その歪みによって関節や筋肉が硬くなり、血液や神経の流れが悪くなります。すると、色々なところに痛みが出てきて、その痛みによってますます関節を動かさなくなります。そうなると、さらに悪い姿勢になりさらに関節がズレていく…このような負のスパイラルによって、症状が悪化したり痛みがとれなくなったりするのです。

クセにも注意

身体を日頃から動かしていたとしても、気をつけたいのが日常生活の身体のクセです。それによって関節のズレが起こりやすくなります。どうしても免れられないものが利き腕によるものです。右利きの人であれば右手で作業することが多くなり、右手が前に出て身体が左にねじれやすくなります。このねじれによって関節や骨盤がずれていくのです。日頃から、身体の前後、左右、上下の筋肉のバランス、外側(アウターマッスル)と内側(インナーマッスル)の筋肉のバランスも考える必要があるのです。

   

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