気にしすぎ、触りすぎは・・・逆効果?!

掃除しすぎは・・・

耳のケアは大切なのですが、気にしすぎるのは逆に耳を痛める原因になります。耳垢は自然と外に出るようになっているので、耳掃除は不要なのですが、ついつい耳そうじをし過ぎる人がいるのです。耳かきで強くこすったり、耳の穴と同じくらいの大きさの綿棒をグリグリ突っ込んだりしてしまうのです。

耳かきや綿棒に注意

耳かきで強くこすったりすると外耳道炎を引き起こしやすくなります。綿棒を押し込みすぎると耳垢が鼓膜近くまでいってしまい、耳鳴りや耳閉感を引き起こします。耳掃除は基本的に不要なのですが、もし行なうなら1カ月に1回ほどで十分です。自分でやるのに抵抗がある人や取りにくい人は、耳鼻科で取ってもらってもよいでしょう。

ヘッドホンにも注意

いま急激に増えているのが、ヘッドホンによる慢性音響外傷である「ヘッドホン難聴」です。一時的に大きな音を聞いたなど、一過性のもので程度が軽ければ時間がたつと治りますが、毎日のようにヘッドホンやイヤホンで大きめの音を長時間聞くことで、徐々に聞こえにくくなった場合には治すことは困難です。コロナ禍では移動中などに人と話しにくいため、1人で音楽を聴いていることも多くなっていますので、よりいっそうの注意が必要でしょう。

中耳炎を放置しない

鼻風邪などをこじらせたときにかかる「急性中耳炎」は、患者の大半が子どもです。しかし、急性中耳炎をこじらせたときになる「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」、や「慢性中耳炎」は、大人や高齢者にも多い病気です。悪化すると鼓膜の内側に膿が溜まり、鼓膜に孔が空いてしまうのです。なかなか医者に行きにくい状態でしょうが、耳の違和感はすぐに対処しないと取り返しがつかないことは肝に銘じておきましょう。

    

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