コロナ禍で悪いことばかり・・・とは限らない!

良かったこともある

コロナウイルスが流行して以来、大変なニュースが多いですが、全てが悪いことではありません。副産物として良かったこともあり、それが他の感染症の減少です。例えば、手足や口の中に発疹ができる手足口病の患者数は過去最低の水準となっています。

他の感染症は明らかに減っている

手足口病子どもに多い病気で夏がピークですが、7月上旬のデータでは今年は昨年のわずか100分の1ほどで、1981年に統計を取り始めて以来の最低水準となっています。手足口病以外にも、ヘルパンギーナや咽頭結膜熱(プール熱)といった夏に流行する他の感染症も低水準で推移しています。手洗いなどさまざまな感染症に共通した感染予防策の効果、つまり、新型コロナウイルス感染予防が功を奏したとみられているのです。

春からすでにその兆候が・・・

じつは新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた3月ごろには他の感染症にかかった人が例年に比べて大きく減っていたようです。県内のそうした患者数が減っていたという調査結果を、最近になって埼玉県の衛生研究所がまとめました。感染性胃腸炎、水ぼうそう、溶連菌などが3月から目に見えて減り始め、4月は落ち込みがより顕著になっています。例えば、感染性胃腸炎は4分の1以下に減少、水ぼうそうや溶連菌は半分程度に減っていたそうです。

アウトドア、蚊の感染症には注意

しかし一方で、気をつけたい感染症もあります。シンガポールでの話ですが、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、熱帯感染症のデング熱も大流行して、感染症の「二重苦」に見舞われています。コロナ対策で多くの人が在宅勤務となったり、換気の機会が増えたりしたなどにより、蚊に刺される機会が増えたようです。日本でもコロナ禍のなかでアウトドアが推奨されていますが、蚊には気をつけましょう。

    

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