嗅覚障害・・・今まで気がついてなかっただけ?

ウイルスが原因でないケース

嗅覚障害で一番多いのは、ウイルスが原因で嗅細胞のセンサーが影響を受けるタイプのものではなく、匂い物質が鼻の奥にある嗅細胞まで届かないために起こるタイプです。風邪、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などによって生じた粘膜の腫れやポリープが邪魔をして、匂い物質が嗅細胞まで行きつかないのです。

気がつきにくい嗅覚障害

嗅覚障害の多くは副鼻腔炎と風邪が原因です。ですから、普段から手洗いうがいを心がけ、規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事をとり、風邪を予防することが大切なのです。嗅覚障害の防止と感染症の防止方法には共通点もありますね。そして、ふだんは嗅覚障害に気がついていない人も多いのです。味覚障害以上に、その症状に気がつきにくいのが嗅覚障害です。

現代人は嗅覚が衰えている

匂いは私たち人間にとって大切なもので、大昔の人たちは現代人よりずっと嗅覚が発達していました。敵か味方かを嗅ぎわけたり、自分の縄張りを主張したりする時に必要だったからです。しかし、現代人は嗅覚の能力を十分使いきれていません。それどころか、嗅覚の異常をおこす人が増えているのです。そして、嗅覚障害があったとしても今までは気がついておらず、今回のコロナウイルスによって急に気になって慌てている人もいるかもしれません。

嗅覚を鍛えるためには

現代人はふだんから嗅覚を衰えさせない努力が必要です。そのために大切なのは毎日の食事で、牡蠣や豚レバーなど嗅細胞の新陳代謝に必要な亜鉛を豊富に含む食材がおススメです。末梢神経の維持に必要なビタミンB12を多く含む食品、魚介類や海苔なども積極的に取り入れましょう。また、ふだんから日常の匂いを意識して嗅ぐことも大切です。さらに、匂いによりさまざまな健康効果があるアロマテラピーなども取り入れてみましょう。

    

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