生活習慣のポイント…身体の保温と睡眠の確保

かかる人かからない人の違い

感染症から自分を守るために必要なことは、まずは手洗いといわれていますが、最終的に大切なのは免疫力です。同じ状況におかれても、感染症にかかる人とかからない人がいるのは、個人個人の免疫力の強さの違いが大きいのです。免疫力をアップさせるために大切なことは何でしょうか。

体温を上げると…

ウイルス対策として気をつけたいのが体温の低下です。特に冬は体が冷えやすいので注意が必要です。体温が0.5度下がると免疫力は30%以上も低下するという研究結果もあるほどで、体温が下がると免疫力は低下してしまうのです。また、体温が1度上がると免疫力が6倍も活性化するという報告もあり、普段の体温が高く保たれている方が免疫力も高いのは間違いないようです。

大きな筋肉を温める

体温を保つためには体を温めることも大切です。冷え性の人が体を温める時には手先や足先を温めがちですが、お腹、お尻、太ももなどの体幹部に近い大きな筋肉を温めた方が効果的です。また、暖房を使って部屋を暖めようとする際に気をつけたいのが湿度です。エアコンで温度を上げるとその分湿度が低下するので、暖房をつけるときには必ず加湿器を併用して湿度50%を保つようにしましょう。

なぜ睡眠が大切?

分かりきっていることですが、睡眠不足は免疫力を低下させます。免疫細胞は夜間に古い細胞が死んで、新しい細胞が作られます。夜に寝ないと細胞の入れ替わりがしにくくなるので、しっかりとした十分な睡眠が必要なのです。長時間の睡眠が取れなくても、体を横にして休んだり、20分ていどの昼寝をしたりするだけでも、免疫力を高めます。ただし、睡眠中の免疫力は下がりますので、寝室の温度や湿度を保つなどの対策はしっかりしましょう。

   

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