新型コロナウイルス 〜どこからうつるの?〜

もとは野生動物のウイルス

新型コロナウイルスは野生動物が持っているウイルスから変異したウイルスです。通常は風邪のウイルスとして数種類が存在するだけですが、肺炎ウイルスとして、2003年コウモリ由来のSARS、2015年流行のラクダ由来のMERSがあり、今回は3種類目の変異コロナウイルスです。

正式名称が決定

WHOは今回の新型コロナウイルスを「COVID―19(Corona Virus Disease, 2019)」と命名しました。新型コロナウイルスはこれまで正式名称がなく、「新型コロナウイルス」と呼ばれたり、海外では「武漢ウイルス」と呼ばれたりもしていました。地名や動物とは関係ない名称にして無用な風評被害を防ぎたいとの思惑がWHOから感じられます。

飛沫感染と接触感染

ヒトからヒトへの感染については飛沫感染と接触感染が考えられます。感染者のくしゃみや咳などの飛沫と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。また、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りのものに触れるとウイルスがつきます。他者がそこを触るとまだ残っていたウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染するのです。

それ以外の感染の可能性?

感染経路について中国が「エアロゾル感染の可能性」を述べ、空気感染するのではないかと心配する人も出ています。エアロゾルとは「空気中に浮遊する微小な液体または固体の粒子」を指します。大きめの飛沫はそれほど飛びませんが、5マイクロメートル未満の飛沫はすぐには地上に落下せずにウイルスを含んだまま空気中を漂います。ただし、エアロゾル感染はあくまでも飛沫感染ですし、さらにCOVIDー19がエアロゾル感染をしている証拠はまだないのです。

   

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