食のこだわりが、摂食障害を引き起こす?!

「オルトレキシア」

健康的な食生活が流行し、毎日の食べ物にこだわる人が増えています。ところが、健康ブームが広がるに従い、オーガニックや健康的な食品に強くこだわるあまり、それ以外のものを一切受け付けなくなるという新しいタイプの摂食障害「オルトレキシア」が報告され、注目を集めています。

正しい食事に対する強迫観念

オルトレキシアとは、正しい食事に対する強迫観念のことです。自分が不健康だと思う添加物や加工品、動物性の食品、乳製品、砂糖、トランス脂肪、農薬使用の農作物、遺伝子組み換え食品などの食品を極端に避け、自分が体に良いと思ったものだけを食べる、質にこだわりすぎた新型の摂食障害のことなのです。これは拒食症とは異なります。問題となるのは食べ物自体ではなく、食べ物にまつわる強迫観念です。

食へのこだわりを優先

オルトレキシアになると食べるものの選択肢が狭くなり、他人と食事をする機会が減っていきます。ビーガンやベジタリアン、グルテンフリーなど炭水化物や乳製品カットなど、健康食にこだわりすぎて他人と会食するのが難しい人が実際にいるのです。食事の楽しみがなくなり人間関係が希薄になり、自分の食に興味が集中し過ぎて過敏になりすぎてストレスとなり、胃腸障害や栄養失調になる可能性があります。

食とは

体に良いものは積極的に摂りたいですし、体に悪いものはあまり摂らない方が良いのは確かです。食事というのは薬と違って、1回食べただけですぐに体に影響するわけではありません。そして、食とは必要な栄養素を体に入れる役割とともに、食事を生活の一部として楽しむことも大切な役割なのです。

    

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