「もどき料理」の高品質で注目!〜精進料理〜

植物由来の食品

最近の世界的な健康食ブームや和食ブーム、はたまたベジタリアンやヴィーガンが増えているなか、注目されているのが植物由来のものを使って肉や卵にみせかける食品です。例えば、大豆を使った大豆ミートや納豆を使った植物タマゴです。そうしたなか、日本の精進料理が注目されています。

もとは修行僧の食事

6世紀に仏教とともに中国から日本に伝わった精進料理は、もともとは修行僧のための食事でした。仏教の戒律に基づいて肉や魚は使わずに野菜や穀物が中心の料理です。しかしそれだけでは栄養に偏りが出るため、日本ではタンパク源として大豆を加工した納豆や豆腐、エネルギー源として油を使った天ぷらを追加するなど、独自の発展を遂げました。

まさに、「もどき」料理

祭事などでは並ぶ品数が増えていき、現代では形式張った料理として供されることが多いですが、最近はカジュアルな食事に取り入れようと、カフェメニューに取り入れられたりして、ふだんから食べられる料理として活用しようという動きもでてきています。普段から食べられている食材の1つが「がんもどき」です。肉や魚の代用として、豆腐を潰してニンジンやゴボウなどの野菜を混ぜて揚げた、まさに「もどき」料理です。

無駄を出さず、栄養バランスもイイ!

精進料理は食材と向き合い、なるべく無駄が出ないように調理します。食材を活かしきってムダにすることなく、野菜の皮まで使う精進料理は、栄養バランスにもすぐれ、低コレステロールの理想的な食事です。さらに海外のものに比べて、日本の「もどき料理」は本当にレベルが高いと言われています。近年の世界的な健康食ブームや和食ブーム、またベジタリアンやヴィーガンなどの食習慣の広がりなどから、精進料理が世界から注目を集めています。

    

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