予防のポイントは「人との関わり」と「運動」

人との関わり

老人性うつを予防するために効果的なのは、積極的に人と関わりをもつことです。私たち人間はいくつになっても社会や周囲の人から、存在を認めて欲しい、必要とされたいという欲求があります。特に男性は退職によって環境が激変し、自宅にこもる状況が老人性うつを引き起こすきっかけにつながります。

老人性うつでは・・・活動することも大切

活動的になることは、うつになった後にもあてはまる対処法です。出かけること、体を動かすことで体力も気力も維持できます。うつになると休養が大切と思われがちですが、老人性うつでは活動することも必要です。趣味の外出や地域活動への参加など、「一人で何もしない」時間を減らし、「孤独感を解消する」「健康的な心身を保つ」ことが老人性うつの改善につながるのです。

運動はうつ病予防に効果的

体を動かすことそのもの、つまり運動にはうつ病を改善する効果があります。人はストレスを感じるとストレスホルモンが分泌され、脳の神経細胞に影響を与え、うつ病の原因となります。運動によって神経に影響するタンパク質が体内で生成されえると、神経細胞が修復され、うつ病が改善されるのです。もちろん、もともとの原因となるストレスを溜め込まないことも必要で、自分なりのリラックス法を見つけることも必要です。

料理は食べるだけよりも・・・調理するのがオススメ

心身を健康に保つために必要なのは良い食事です。そのためにオススメしたいことが料理をすることです。栄養バランスの良い食事をとるためにももちろん大切ですが、実は料理を作ることは手だけでなく頭も使います。まず、食べる人の人数を考えて材料をそろえます。そして実際に調理する際には、段取りや順序が大切になり、いくつかの作業を同時に行なう必要もあります。とても頭を使うため、良い脳の訓練になるのです。

    

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