若くて発症する場合もー緑内障など目の病気

以前は老人性と思われていた

近視や遠視以外で、視力が落ちたり視界が悪くなったりすることがあります。これらは加齢によることも多いですが病気のサインかもしれません。以前は、老化によるもので老人性の病気と考えられていた病気も、最近は若い時期に発症する事例も見られます。特に気をつけたいのが緑内障です。

特に気をつけたい緑内障

眼球内の眼圧が上昇して、視神経が慢性的に障害されることが主な原因です。目の玉はゼリー状の水が詰まった風船のようなもので、絶えず中に水が注ぎ込まれては排出されています。しかし、その排水口が詰まることで水は排出されにくくなり眼圧が上がってしまうのです。緑内障は４０歳以上の４～５％が発症し、成人の失明原因の１位です。しかも視野が欠損するのはかなり進行した状況で、初期症状には自覚症状がほとんどありません。早期発見には１年に１回は眼科で眼圧検査とともに眼底検査も受けましょう。

４０代から注意「白内障」

視界全体がぼやけて見える場合は要注意です。疲れ目や老眼の初期かなと考えて放置しがちですが、白内障の可能性があります。白内障は目の中でレンズの役割を果たす水晶体が濁ることで光がうまく透過出来ず、網膜にはっきりとした像を結べなくなります。水晶体は早い人で４０代から濁り始め、５０代で目のかすみが現れることがあります。初期であれば医療用点眼薬で進行を遅らせることが出来るので、早期発見が大切です。

「飛蚊症」

白い壁に目を向けた時に虫が飛んだように見えるのは飛蚊症（ひぶんしょう）です。目の内部にある硝子体に濁りが生じて、それが網膜に影として映るために虫が飛んだように見えるのです。多くの場合は加齢が原因ですが、網膜はく離の前兆という場合もあるので、そうした状態を自覚したら眼科でしっかり検査を受けましょう。３０代から発症するので、若くても注意が必要です。

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