乳ガン予防のために、毎月の自己チェック!

10人に1人がなる時代

乳ガンを患う日本人女性は10人に1人と言われ、誰がなってもおかしくない、いわば身近な病気となりました。患者数が多いと言われてきた欧米では乳ガンによる死亡率は減る一方、日本では乳ガンによる死亡率は上昇しています。その原因は乳ガンの検診率の違いではないかと推測されています。

低い検診率

米国では増加する乳がんに対して、10月を乳ガン月間として啓発に努めるなど1980年代から予防策をすすめてきました。そうした取り組みの結果、現在の検診の受診率はかなり高くなっています。一方、日本の乳ガン検診の受診率はいまだに30〜40%にとどまっています。日本でも2000年ころから10月1日をピンクリボンの日として、10月に様々なイベントや講演会が行なわれます。こうした時期にぜひ検診を受けてみましょう。

マンモグラフィは万全ではない

乳がん検診としてよく行なわれるものが乳房専用のX線撮影であるマンモグラフィです。マンモグラフィでは1cm以下の小さなしこりを見つけることが出来るとされていますが、“マンモグラフィによる検診は効果なし”とする論文も発表されています。マンモグラフィには弱点もあるのです。乳腺が発達している若い女性の場合は、脂肪とガンの区別がつきにくいので、マンモグラフィだけで安心とは言えないのです。

しこりがないか自分で確認

そのために大切なことは自己検診です。乳がんの治癒率が他の部位のがんと比べて高いのは、自分でチェックできるために早期に発見されやすいのが一因です。しかも早期に発見し適切な治療を行えば、良好な経過も期待できるのです。日にちを決めて自分で乳房にしこりが無いか確認することを毎月の習慣にすると良いでしょう。

   

マガジン表紙へ