じつは「健康寿命」が長い! ー山梨県ー

「健康寿命」とは

平均寿命が長い県として上位に名前が挙がるのは長野県です。しかしじつは、「健康寿命」が長いのは山梨県です。生まれてから死ぬまでの期間を表す平均寿命と、「健康寿命」とは違います。健康寿命とは比較的新しい概念で、2000年にWHO(世界保健機関)がはじめて提唱した指標です。

「健康寿命」の意味

健康上の問題がなく生活できていて、介護や支援を必要としないで日常生活を過ごすことができる状態のことを示しています。簡単に言えば、「健康寿命」とは元気で長生きできる期間のことになります。そして最近では厚生労働省が定期的にこの数値を調査して発表し、この「健康寿命」の上位ランクの常連県が山梨県なのです。

「平均寿命」と「健康寿命」の差

日本人の平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳です。しかし、健康寿命をみてみると、男性は約72歳、女性は約75歳となっています。男性ではその差が9歳、女性にいたっては12歳にもなるのです。近年では、単に寿命をあらわすだけの平均寿命より、健康的な生活ができる期間を表すことができる健康寿命を重視する傾向になっています。

山梨県は健康長寿の県

県別で出されている数値を比較してみると、平均寿命が長い県が健康寿命も長いというわけでもないのです。直近の健康寿命の上位10県と、平均寿命の上位10県を比較すると、両方にランクインしている県は、男性では愛知県と福井県の2県のみ、女性では島根県、沖縄県、富山県の3県のみです。山梨県は平均寿命の上位10県には入っていませんが、健康寿命について過去10年近くほぼ3位以内に入っている「健康長寿の県」なのです。

   

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