「やりがい」「生活を楽しむこと」がとても大切!

長野の高ランキングが示すもの

長野県の高齢者の就業率はとても高く、女性は10位以内、男性は全国1位の高さを誇ります。他に長野県が都道府県ランキング10位以内となっているのはボランティア参加率、公民館数、博物館数、旅行や行楽に行く回数などです。こうした数値が高いということは何を意味しているのでしょうか。

気持ちが大切

それはずばり「やりがい」や「生活を楽しむこと」です。毎日変化のある生活をおくり、感動したりときめいたりすることで脳は若返ります。やりがいがあることや、好奇心旺盛にいろいろなものに興味をもって出かけていくことが大切なのです。とくに高齢者の場合は日々何かすることがあるという状況そのものが、いつまでも健康でいられる秘訣なのです。

病気予防への積極的な活動

長野県の人口あたりの病院数は30位以下であり、環境が悪いように感じます。しかしそのことで逆に、医師や歯科医師、薬剤師、保健師、管理栄養士といった専門職の人たちが連携を取り合い、一体となって予防に重点を置いた活動を展開してきたのです。特に、医療機関による保健活動が活発で、県内の全村で出張診療や健康管理を行ったり、保健師による訪問を積極的に展開したりするなど、地域医療への取り組みが功を奏したのです。

県から市町村へも

長寿県1位になって「これで満足」というわけではなく、長野県では今なお県民の健康づくりに積極的です。“健康長寿世界一の信州”をスローガンに掲げ、様々な健康プロジェクトを計画、実施しています。そして、そうした県を挙げてのプロジェクトに触発されるように、県下の市町村レベルでさらに独自の取り組みが続々と行なわれているのです。

    

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