日焼けより気にすべき・・・健康への影響
シワができやすい

光に含まれる紫外線は、私たちの身体にさまざまな悪影響を及ぼします。皮膚にあたると、肌のハリを保つコラーゲンの線維が切られてしまい、加齢などで新しい線維をつくる力が衰えると、傷ついた線維を修復しきれずにシワができるのです。

免疫力が落ちる

もともと人の皮膚には、細菌やウイルス、アレルギー物質などの侵入を防ぐ免疫機能が備わっています。ところが、皮膚にある免疫細胞は紫外線に弱いのです。日焼け後は2週間ほど免疫細胞が活動できなくなり、その間に細菌やウイルスなどが体内に入りやすくなるのです。しかも、日光を10分程度浴びただけで、免疫力を衰えさせる紫外線量に達するのです。

目の疾患

気づかぬうちにダメージが蓄積する、目への紫外線の影響はしっかり知っておく必要があります。紫外線が原因となって発生リスクが高まる目の疾患はさまざまあります。紫外線は気づかないうちに目にダメージを与え、一時的なトラブルだけでなく後年に眼性疾患を招くことも多いのです。

【角膜炎】

海水浴やスキーなどを楽しんだ後に発症。目が痛い・充血する・涙が出る・違和感があるといった症状で、紫外線で角膜が炎症したもの。
【白内障】
水晶体が濁って視力が落ち、失明することもある疾患。紫外線が危険因子の1つとされ、紫外線量の多い地帯は発生頻度が高いという調査報告がある。
【加齢黄班(おうはん)変性症】
網膜の中心部を黄班といい、長年の紫外線曝露によって、この部分に異常が現れる。症状は視野の中央部分が暗く見える・よく見えない・線がゆがむ。

    

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