免役が低下すると・・・どうなるの?

ストレスや疲労が蓄積すると・・・

精神的もしくは身体的にストレスや疲労が蓄積した状態になったとき、すぐ十分な休息や栄養補給などをすれば回復します。しかし、無理を続けてそのまま放置していると、疲労が脳に伝えられ続け、より増した疲労感によって自律神経が乱れて免疫機能が低下します。

ウイルスや細菌の増殖

免疫機能が低下してしまうと、元気なときには免疫に押さえつけられていたウイルスや細菌が体内で活発になります。ここでウイルスや細菌が勢いにのって一気に増殖すると風邪や胃腸炎などのつらい症状として現れ、病気が発現した状態になります。こうしたはっきりとした病気にならない場合もありますが、それが良いことかというと必ずしもそうではありません。

ウイルスに対抗し続けると・・・

活性化したウイルスに対抗しようとして、身体は頑張ってインターフェロンなどのさまざまな対応物質を出すのですが、この物質が脳にさらなる疲労感を伝えてしまいます。こうして身体を守ろうとして出てきた物質により疲労感が常に脳に送られていると、何もしなくても脳に疲れたという信号が送られ続けるのです。こうなると単なる「疲れ」では済まなくなり、身体の不調で日常生活に支障をきたすようになるのです。

「慢性疲労症候群」

こうした状況を「慢性疲労」といいますが、さらにこの状況が6か月以上続くと「慢性疲労症候群」となり、睡眠障害や抑うつ状態が現れるなど神経的な疾患へつながる深刻な状態となります。「疲れているだけだから」と無理を続けると、やがて取り返しのつかないことになるので、単なる疲れと思わずに早めに休息を取り、免疫低下を招く前に回復をはかることが大切です。

   

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