品薄になるほどの人気―サバ缶―

健康と美容の効果

健康に良い食品として今年ブームになったのは、何と言ってもサバ缶です。健康と美容の効果が話題になったことはもちろん、鮮魚の価格が高騰して、その代替品として魚介類の缶詰全体が盛り上がったことがさらなる追い風となりました。

DHAとEPA

サバは青魚の代表で、その栄養価は抜群です。特に注目される栄養素がDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)です。DHAは脳や神経の機能を活性化させる働きがあり、EPA(エイコサペンタエン酸)は血液をサラサラにして、血管を柔らかくする効果が期待されます。ただし、加熱して脂がしたたり落ちると、これらの栄養素は抜けてしまいます。サバ缶であれば汁と一緒にサバの栄養を余すところなくとれるのです。

缶だと骨まで食べられる

さらに、サバ缶で骨まで入っているタイプのものは骨も食べられます。ですから、骨に関連するカルシウムやマグネシウムなどの栄養素が摂取できます。それだけでなく、カルシウムの吸収効率を上げて骨の形成を促進したり、骨を強くしたりするビタミンDなども含まれているので、より骨の強化に役立ちます。

ストレス緩和にも効果あり

DHAは脳に良いのはもちろんですが、ストレス緩和にも効果があります。そして、神経機能を正常に維持する効果があるビタミンB12も含まれています。また、骨の強化にも効果があるビタミンDは、抗うつ効果もあります。そして、心を安定させるための脳内分泌物セロトニンを合成するためのビタミンB6、マグネシウム、トリプトファンといった成分がすべて含まれており、睡眠の質向上や脳や神経の疲労緩和効果があるのです。

   

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