若くても痛みが出やすい・・・肩の痛みにご用心

痛みの原因は老化?

肩周りが痛くなる五十肩などは、加齢によるもの、つまり肩の老化と思われがちです。しかし、運動不足や生活習慣などで若い頃から肩が痛くなるケースも増えています。原因は肩関節周辺の血行不良と滑りの悪さなのです。

関節をスムーズに動かすには

身体各部の関節は「関節包」という袋が包み込んでいて、内側にある「滑膜」が滑液という液体を分泌します。これが潤滑油の役割を果たすことで、関節はさまざまな動きに対応できるのです。滑液は栄養素を含んでおり、血管がない関節軟骨に血液に代わって栄養を補給し、関節軟骨や関節包を潤します。関節をスムーズに動かすためには、関節周辺の血行を良くし、滑液の適度な分泌を促して、滑りの悪さを解消する必要があります。

肩は全身とつながっている

肩は、腕、背中、胸など、さまざまな筋肉とつながっています。そのせいで肩は全身からの影響を受けやすく、一方で全身への影響も大きいのです。例えば近くにあるものを取ろうとした時に、身体全体が硬いと身体全体で動くのではなく腕だけを動かし、肩に負担がかかって肩関節の炎症を起こしやすくなります。逆に、肩関節が動きにくく腕が上がりにくいと、近くにあるものを取ろうとした時に身体を反らして取るので、それによって腰椎に負担をかけて腰痛を引き起こしやすいのです。

鏡を見てチェック

肩の動きは自分から見えにくいため、動きに異常があっても気づきにくいのです。そこで、鏡を使ってチェックすることを習慣づけましょう。例えば、真っ直ぐ胸を張って立った時に左右の肩が同じなのか、腕を上げてバンザイをして左右の腕の角度が同じなのかなどを確認しましょう。

    

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