6月4日は「虫歯予防の日」・・・ 大切な定期検診

6月は歯について考えよう

歯の健康を保つために大切なのは何と言っても歯磨きです。例えば、夕食後に歯磨きや口すすぎをしないと、翌朝には虫歯菌が夕食直後の30倍になります。唾液は口の中の細菌や食べ物の残りカスを洗い流してくれますが、就寝中はその分泌量が減るので虫歯菌が増えてしまうからです。

意外と低い・・・就寝前の歯みがき率

夕食後の歯磨きは誰でもしていそうかと思いきや、実はそうでもありません。日本全国を対象に就寝前の歯磨き習慣を調査したところ、さすがに女性は約90%近くの人が行なっています。しかし、男性は全体として割合が低く、特に45〜54歳の男性の層ではたった40%という驚きの数字でした。「大人になったからそれほど虫歯にはならないだろう」と安心していてはいけません。じつは、子どもの虫歯を比べると、大人の虫歯には弱点があるのです。

虫歯:大人の弱点とは

第1の弱点は、年をとると歯ぐきが下がって歯の根元が露出して、その部分が虫歯になりやすいことです。根元が露出した部分はエナメル質で保護されておらず、歯の象牙質がむき出しになっているからです。同じように注意したいのが治療した痕(あと)です。詰め物やブリッジなどの人工物と歯の間にデコボコができ、虫歯になりやすいのです。

痛みを感じにくい

さらなる弱点は虫歯の痛みを感じにくくなっていることです。大人になると歯の内部にある神経を守ろうとして新たな象牙質を作ってより厚みを増して、痛みを感じにくくなって痛みが出るのが遅れることです。そのため、気づかぬうちに虫歯が進んで、痛みが出るころにはかなり悪化しているのです。自覚しにくい大人の虫歯をチェックするためには、大人こそ普段のチェックが欠かせません。症状がなくても半年に一度は歯科を受診することが大切です。

   

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