「夜目が利く忍者」・・・目の鍛錬方法とは?

理にかなった鍛錬法

忍者は暗いところで活躍でき、夜目を利かせられます。彼らは暗いところでろうそくの炎を注視する、目を閉じることを繰り返すことで目を鍛えていたのです。こうした鍛錬は現代の専門家から見ても理にかなったもので、目の疲れや不調をうったえることが多い現代人の参考になりそうです。

目の虹彩(こうさい)をトレーニング

ろうそくの炎を見てから目をつむる、このように明るいところと暗いところを交互に見ることで、目の虹彩の筋肉をトレーニングしています。人間の目は明るさと暗さに反応して目に入る光の量を調節しています。明るいところでは虹彩の筋肉が伸びて瞳孔が小さくなり、暗いところでは多くの光を取り込むために、目の虹彩の筋肉が縮んで瞳孔が大きくなるのです。目の虹彩の筋肉は年齢とともに衰えるので、年を取ると光の量を調節するのが難しくなり、暗いところで見えにくくなるのです。

近い距離から徐々に離れて見る

忍者は「近い位置でろうそくを見て、徐々に離れて注視し続ける」という鍛錬も行ないます。ここに、現代病ともいえるスマホやパソコンの見過ぎによる眼精疲労をほぐすヒントがあります。同じ距離でものを見続けると目の筋肉が固まります。目の中でピントを合わせる役割をするのは水晶体ですが、その厚みを調節するのは毛様体という筋肉です。見ているものとの距離が変わらずに毛様体の筋肉が動かないままだと、毛様体の筋肉にコリがでてしまうのです。

オフィスで出来る対策

ロウソクを使わなくとも、オフィスで簡単にできる方法を紹介しましょう。まず、セロテープに「C」の字を書き、それを親指の爪に貼ります。それから、その「C」をピントが合うギリギリの距離に合わせ、そこから素早く遠くに遠ざけ、ゆっくりと近づけましょう。1秒で遠ざけ3秒で近づけるイメージです。

   

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